ポケモンカードのちょっと大きいイベントに参加してきたので、せっかくなので記録を残しておこうと思います。
今回参加してきたイベントは、ポケモンカード公式から発売されている「スタートデッキ100」という商品を使用し、当日その商品を買ってそのままバトルして優勝を決めるという大会でした。
スタートデッキ100|ポケモンカードゲーム公式ホームページ「トレーナーズウェブサイト」
本商品が発売された当初は「公式オリパ」だの「ギャンブル商品」など言われていましたが、結果的には面白い大会が開けているので、商品としては素晴らしかったと思います。
話が逸れましたが、このイベントは全国で予選ラウンドとして、カードショップにて行われる50人規模の大会があり、その優勝者計100人が決勝ラウンドとして東京に集められてチャンピオンを決めるというものでした。自分はその予選ラウンドでなんとか優勝することができ、決勝ラウンドに駒を進めることが出来ました。
予選ラウンドの内容もざっくり説明しておくと、自分はNo.1のデッキを使用することになりました。
このデッキですが、エースポケモンであるレックウザVMAXがとにかく強力で、青天井の火力を叩き出して相手のポケモンを次々と倒していけるデッキでした。サポートポケモンとして入っているモココも、特性によってエネルギーをベンチポケモンに加速できるため、アタッカーが途切れない盤面を作り出すことが可能です。自分が普段遊んでいるスタンダードレギュレーションでも通ずるデッキなので、弱いはずがないです。
予選ラウンドの予選リーグ(ややこしいな)を4-1の4位で抜け、準決勝、決勝を制して店舗代表となりました。マジでこのデッキは強かったです。
そして、時は流れて3/20(日)、運命の日を迎えました。全国から集まった強者の方々と予選ラウンドと同じ形式で日本一を決める戦いです。
予選ラウンドと同じく、受付にてデッキを受け取る(決勝ラウンドは無料です)このタイミングが一番緊張するまであります。
個人的には予選ラウンドと同じくNo.1のデッキか、No.57辺りを狙っていました。
No.57のデッキはこちら。
エンテイV、ガラルファイヤーVと強力なVポケモンが二匹いるので、かなりデッキパワーは高いです。
いざ、デッキオープン!
…No.36でした。
パッと見た感じは悪くなさそうなのですが、ゲッコウガV、エースバーンV共にこのレギュレーション下においてはクセの強いカードとなっているので、そこをどのように扱えるかがポイントになるかなぁと思っていました。
以下にデッキのメインとなりそうなカードをいくつか紹介します。
■エースバーンV
炎タイプのVポケモン。技を1つ持っていて、3エネで210ダメージとこのレギュレーション下においてはなかなか強力なダメージなのですが、技を使用するために炎エネルギーを2枚トラッシュする必要があります。このトラッシュが痛くて、非Vのポケモンを相手するのには非常にコスパが悪いです。相手のメインアタッカーを一撃で倒すために最後に出して戦いたいポケモンです。
■ゲッコウガV
水タイプのVポケモン。技を2つ持っていて、2エネで40ダメージが出せるのと、3エネで3回コイントスして表の数×80ダメージとなっています。一見強そうなのですが、勝負を決める高火力技がコイントスに左右されるという不確定要素を孕んでおり、自信を持って前で戦い続けるというのが難しいポケモンでした。
無色タイプのたねポケモン。技を2つ持っていますが、上のアピールポーズが強力。トラッシュのエネルギー2枚までをベンチのポケモン一匹に付けることが出来ます。前述のVポケモンは両方とも技を使うためのエネルギーが多いため、中盤にこのポケモンでベンチのVポケモンにエネルギーを加速して、一気に巻き返しを図りたいです。下技も相手のバトルポケモンが進化ポケモンなら60ダメージ出せるので、いざというときにはアタッカーにもなる優秀なポケモンでした。
水タイプの1進化ポケモン。技を1つ持っていて、1エネで50ダメージが出せるので、序盤から中打点を出しつつ、後続のアタッカーを育てることが出来ます。今回の大会で一番使ったカードかもしれません。
無色タイプの1進化ポケモン。技を2つ持っていて、上技はエネルギー1枚で30ダメージを出しつつ1ドロー出来るので、サポートを引けないときに積極的に使用したい技です。下技は2エネで70ダメージ出せるのが非常に強力で、フローゼルと合わせてアタッカーとして使用していくことが目標でした。
■フルフェイスガード
特定の条件を満たすとき、相手のバトルポケモンから受けるダメージが-20されるというポケモンの道具。特定の条件はこのデッキに関して言うと常に満たしているため、どのポケモンに装備しても恩恵を受けることが出来ます。
基本的にはエースバーンVもしくはゲッコウガVに装備して、相手から受けるダメージを減らしながら戦うことを目標としますが、場合によってはフローゼル、ペルシアン、ルチャブル辺りに装備しても良いかもしれません。一緒に入っているきずぐすりと合わせて使えるとかなり戦況をひっくり返すことが期待できます。
大体これらのカードが大事になってきそうな感じはしました。目標としていたゲームプランは大体以下のような感じでした。
・フローゼル or ペルシアンを早めに準備して、相手の非Vのポケモンを倒していく
↓
・その間に、ゲッコウガV、マグカルゴ辺りを育てつつ、相手のエースポケモンとの戦いに備える
↓
・サイドが残り2枚以下のタイミングでルチャブルでエースバーンVにエネ加速して、最後はエースバーンで相手のエースポケモンを倒してサイドを取りきる
サイドプランとしては1-1-2-1-2が理想展開でしたが、スタートデッキの対戦なのでそんな上手く決まるはずもなく(笑)ただ、イメージが大事ですからね。なるべくそのようなゲームプランに持ち込めるように善処しました。
ここからは、決勝ラウンドでの対戦レポートを記憶にある範囲で記載します。本当はいつも対戦後にメモしてるんですが、スタートデッキ対決は時間ギリギリまで戦うのでメモする余裕が無く…(笑)
★1回戦 vs No.97 3-6 ×
ガチガチに緊張した1回戦は上記のデッキと対決。ドラゴンタイプがメインなので弱点による攻撃が出来ない分をどのように攻略していくかがポイントでした。
相手はジュラルドンVがスタートで、この瞬間に脳裏をよぎったのがジュラルドンVMAXの入ったNo.63のデッキでした。
このデッキ、キバナが4枚入っているので、気絶をきっかけに始動してくる上、ジュラルドンVMAXの突破がかなり厳しいので、早めに攻撃を仕掛けていかないと厳しい戦いになることが予想されました。
が、自分はこのデッキを当てていたので、特徴を知っていました。そう、このデッキのエネルギーはミラー加工されたものになっているのです!そのため、相手が通常のエネルギーを手張りした瞬間に別デッキであることが判明しました。が、デッキの中身を覚えているわけではないので、どうやって戦おうかなーといった感じでした。
前半から押される展開となってしまい、やはりジュラルドンVの技が70ダメージと非Vのたねポケモン程度であれば倒せる火力なので、次々とこちらのポケモンが倒されていきました。なんとかルチャブルからゲッコウガが始動できたのですが、懸念していたことが…。そう、「コイントス」。肝心な場面で表が1回しか出なかったり、表0の時もあり、ジュラルドンがなかなか倒せないターンが続いてしまいました。そうこうしているうちに相手はチルタリスがベンチに用意され、後続アタッカーであるオノノクス、ジジーロンなどが育ってしまい、最後は押し切られ負け。
相手もそこまで順調な滑り出しではなかったので、最初からコイントス3回表でジュラルドンを倒せていれば、かなり主導権を握れていただけに惜しい試合でした。ちなみにクラッシュハンマーも裏で散々でした(笑)
★2回戦 vs No.7 4-6 ×
お次の対戦デッキは上記のデッキ。気を取り直して勝ちに行きたいところでしたが、なんとまぁスタートデッキ特有の手札事故に悩まされることに。ただ、相手もそれは同じだったようで、かなりスローペースな試合展開となりました。
序盤に相手のベンチにバッチラゴンVが出てきた関係で、こちらのゲッコウガVは弱点を突かれてしまうことからゲッコウガVでの戦いが厳しくなりました。加えて、このデッキのいやらしいところは「いかついメット」が相手のポケモンから技のダメージを受けたときにそのポケモンのエネルギーを手札に戻すという効果があり、こちらの後続ポケモンがなかなか育たない状況になりました。こういうカードはスタートデッキ対決においては非常に強力です。
序盤の手札事故からエースバーンV、マグカルゴなどでサイドを取り進めてなんとか巻き返しを図りましたが、やはり妨害が響いたこともありあと一歩が届きませんでした。
★3回戦 vs No.81 6-2 ○
2回負けてしまったので、決勝トーナメント進出は絶望的になったので、ここからは一戦一戦を楽しくプレイすることを意識しました。当然、勝ちは諦めてないですけどね。
お次のデッキは上記のデッキ。キングラーVでエネルギー加速が一気にされてしまうと苦しくなる展開でした。
最初はマンタイン、カブルモ辺りしか見えてなかったので、どんなデッキかわからないまま試合が進みました。こちらは当初のプラン通りのフローゼルの起動、ゲッコウガVの育成が出来る盤面だったので、順当に育てていきました。途中のシュバルゴはマグカルゴで弱点を突いて倒すことも出来たので、かなり有利な状態で試合を進めることができ、最後はエースバーンVでキングラーVを倒して勝つことが出来ました。
ようやく掴んだこの日初勝利でした。
★4回戦 vs No.40 6-2 ○
勢いに乗りたい4回戦。お相手は1回戦のときに隣の席にいて、話していた方でした。相手のデッキを覚えておらず、記憶にあるのは「自分も運に見放されました」というワードだけでした。試合開始してその言葉の意味が分かりました。
相手はゲンガーVをエースポケモンとした悪タイプのデッキで、ゲンガーVの上技のくろいまどろみでねむり状態をどこまで継続させられるかが鍵となるデッキでした。この勝負においては、ポケモンいれかえの使用タイミングが非常に鍵になりそうだったので、そこだけは意識してプレイしていました。
こちらはフローゼルVとゲッコウガVが順当に育ち、コンスタントにサイドを取り進めることができていた一方で、相手はサポートが引けないターンが何ターンか続いてしまったことで、なかなか盤面形成ができないでいました。とはいえ、こちらも中盤にくろいまどろみのねむり状態を解除できないターンが続いてしまったので、その間に相手の盤面が整い始めてきましたが、ポケモンいれかえがうまく引けたこともありゲンガーVを突破。後続のアタッカーも育ちきる前に倒すことができ、勝利することが出来ました。どんだけコイン投げるんだよって感じの試合でした。
★5回戦 vs No.12 6-1 ○
なんとか2-2に戻して臨んだ5回戦。試合前に相手が言った、「このデッキもそこそこ配信卓映えするんですけどねー」という言葉に不吉な予感を抱きましたが、試合を開始してその言葉の意味がすぐに分かりました。このデッキ、友人とお遊びで買っていった自主公認イベントで開封して、一瞬会場がざわつく事態になった経験がありました。ざわつく理由は、この100デッキの中で最も人気の高いNo.100のデッキと非常に似ているためです。
・炎、水、雷の3タイプ
・収録カード全てがミラー加工
開封時に正面のハイパーボールがミラー加工のものを見た瞬間にざわつくわけですよ、しかも次に出てくるエネルギーもミラー加工で、かつNo.100と同じ色なわけですよ。お、お?!となってそっちかーいというオチというね(笑)
No.100には劣りますが、3色のタイプを上手く使い分けることで、相手の弱点を突きながら戦えるため、なかなか強いデッキです。ましてや、こちらのエースポケモンの両方とも弱点を突かれてしまうので、こちらのVポケモンを立てるタイミングが難しい試合となりそうでした。
しかし、相手が超絶手札事故を起こしており、サポートが引けないターンが何ターンも続いたことで、かなりこちら有利の展開に持ち込めました。相手のサンダースVの下技が低火力で済んだことも幸いして、こちらが押し切り勝ち。この試合に関しては非Vのポケモンたちがよく頑張ってくれました。
★6回戦 vs No.78 4-6 ×
まさかの2連敗からの3連勝を決めて臨んだ最終戦。「配信卓来い来い!」と心の中で叫びまくっていましたが、その声は届きませんでした(笑)
相手のデッキはキングラーVによるエネ加速と、強力な特性を持つインテレオンを主軸に添えたデッキとなっていたようです。
スタートはチュリネ。その後にすぐコロトックVが場に出てきました。草タイプがメインのデッキに見えたので、マグカルゴ、エースバーンVの使用タイミングが鍵かなぁと思っていたのですが、キングラーVが登場。待て、それは聞いてない。そいつが起動したら追いつけねぇよと思っていたのですが、キングラーVのあわふらしが2ターン連続でコイントス裏だったことが幸いし、その間にこちらの盤面を整えていきました。とはいえ、一度起動すると相手の後続ポケモンが一気に育ってしまい、一気に形成をひっくり返されました。なんとかキングラーVとコロトックVを倒したのですが、相手のコオリッポが非常に強かったです。下技が次の相手のターンにたねポケモンから技のダメージを受けなくなるので、こちらのメインアタッカーであるエースバーンVやゲッコウガVでは倒せなくなります。ましてや、こちらはコロトックVを倒すためにエースバーンVで戦ってしまったので、弱点などの関係もあり、エースバーンが倒されて負けてしまいました。終盤にルチャブルでエネ加速出来るターンがあれば、勝てたかもしれなかったため、そこだけが悔やまれます。
…ということで、総合成績は3勝3敗で58位でした。
前半の滑り出しを考えるとなかなか絶望的でしたが、なんとか五分に持ち越せてよかったです。欲を言えば、最終戦も勝って勝ち越しで終わりたかったところですが、これが今の自分の実力ということなのでしょう(実力だけでどうにかならないのがスタートデッキ対決の面白いところではあるのですが)。
予選ラウンドから数えると、計13試合を行ってきたわけですが、どの対戦においても皆さん楽しくプレイをされていて、戦うこちらとしても非常に楽しくプレイすることが出来ました。とても良いイベントだったかと思います。またこういった大会があるといいですね。
この大会のチャンピオンはNo.13のデッキで幕を閉じましたが、どのデッキも勝ち筋があって、プレイヤーの力量次第ではどうにでもなるんだなぁと改めて実感することが出来ました。特に、ポケカ四天王であるヤマグチヨシユキ選手が使った、No.83のデッキも予選ラウンドでは一度も優勝報告が無い中、決勝ラウンドの決勝トーナメントまで勝ち進んだのは流石の一言に尽きます。こういったプレイヤーを目指していきたいですね。
■No.13
■No.83
最後にオフショットを載せておきます。