‘’ものづくり‘’に対する姿勢
今日、車載系の部署に所属する若手社員が集められて教育が行われたわけなのですが、そこで思ったことについて書いてみようと思います。
テーマとしては、ものづくりの楽しさをもっと若い人たちに知ってもらいたい!といった旨の教育で、社内の偉めの人が登壇して自身の経験を基に、ものづくりはこんなに楽しいんだよ?とか、日本はものづくりで支えられてきたから、日本の技術が廃れないようにあなた達もものづくりの本質は何か?を理解した上で業務に取り組んでください、といったような内容だった。
まず始めに言っておこう。私には何にも響かなかった。いや、正確には話としては面白いなぁと思ったけど、だからと言ってものづくりに対する意欲が上がりました!とかは無い。
そもそもだが、私はものづくりに一切興味がない、というか自分にものづくりの感性が無いから、何が楽しいのかがさっぱり分からない。
話が直結するかは怪しいが、私は小中学生のときの図工/美術が大嫌いだった。ある程度テーマはあるにしても、そこから自由に作品を作るということが自分は苦手で、いつもワンパターンな作品ばかりになっていた。要は想像力に欠如しているのである。
これは今も変わっておらず、これが実は最近の悩みだったりする。これまでは上司がやっていた仕事を頼まれたり、ある程度形式ばった業務が多かった。それが最近になって自分で考えて資料を作ってみて、といったことが多くなってきた。
確かに今年で4年目だ。明後日からは後輩が配属される。上司的にはそろそろ一人立ちして業務を行えるようになって欲しいころだろう。気持ちは分かる。仕事を任されることはありがたいと思う。でも、自分からするとそれはとんでもなくハードルが高い業務であり、これまでの業務と平行してやるなんてのは無茶に等しい。ましてや若手ということで様々な雑用が日常茶飯事で降ってくるわけで。
そんな状況に置かれ続けていたら、最近自分はなぜこの会社にいるのだろうか?と考えることが多くなった。
そもそも、ものづくりに興味の無い(苦手な)人間がこの会社に居ていいのかと。自分はこの会社で何ができるのか?と。
とまぁ、そんなことを日々悶々と考えているわけですが、今の結論は「とりあえずやってみよう」ということ。
とりあえずやってみていれば、そのうちやり方が分かるようになるはずだし、今なら上司が道を外しそうになったら軌道を戻してくれるわけだし。
この精神は大学時代に身につけた。本当は数学科に進学したかったのだが、ことごとく大学受験に失敗し、絶対に行かないであろうと思っていた滑り止めの大学に進学することになった。そこでは電子・機械工学が専攻だった。まさにものづくりの現場である。周りを見れば工業高校出身のやつがわんさかいて、機械オタクもたくさんいた。そんな全く興味のなかった世界に足を踏み入れたわけだが、その時も「とりあえずやってみよう」の精神で過ごしてきた。
本音を言うと、周りの人間をかなり見下していたので、こんなやつらに成績で負けたくない!という意地の方が強かったかもしれない(笑)
まぁ、結果的に成績上位で卒業ができたわけで、「とりあえずやってみよう」の精神が実を結んだのかもしれない。
確かに自分にものづくりは向かないかもしれない。それでも自分にしかできないことはきっと何かあるはず。そう思ってこれからも仕事に励もうと思いました。